世界放浪 ONE WORLD ONE LIFE 女一人旅

世界を廻る1年5ヶ月の旅は完結。日本での日々を綴ってます。

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津村 記久子さんはすごい。

実家の近く(といっても徒歩15分ぐらい)に
図書館があって小さい頃から
「本は買うものではなく、図書館で借りるもの」だった。

だから今でも1,500円のワインは飲みたいから買おうとなるけど、
本に限っては読みたくても、ものすごく悩んで結局図書館で予約することなる。
(※人気本は200件くらいの予約が入っていて、その時はさすがに買うけれど。
だって多分3年ぐらい待たなアカン)

だから「本を買う」時はよっぽど読みたい時。
今週買った「ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法」は大当たりだった。
芥川賞受賞作家の津村 記久子さんと、コラムニスト深澤 真紀さんの対談集。
対談集は他人の会話に入っていけな感があって読み出しても流しながら読む程度やし、
この本のタイトルに引かれたわけでもない。

TUMURA.png
装丁はイマイチやけど、内容はGOOD!

買った理由は津村 記久子さんの本だから。
彼女は大阪在住で、芥川賞作家になってからも土木会社のOLとして働き続けてきた人。
年齢も近く、普通の人っぽくて、初めの会社でパワーハラスメントにあって
9ヶ月で辞めたりしてることや、文学賞をいくつも受賞しているのに
働いていることにとても興味があった。

で、この本で2人が語っていることはそうそう頷くことばかり。
例えば、

「相性の悪い人間関係は逃げたほうがお互いのためである」

「合わない人と相性が合う日はこない!」

「興味をもたれないのが一番。そして興味をもたれないようにするには、
 自分が相手に興味を持たないことが一番」

「他人を使ってガス抜きするやつから逃げろ」


あ〜そうそうと同感することばかり。
そしてこの本の中でこの人のすごさを感じた文章が
最初に就職した印刷会社の上司にパワーハラスメント
(何かミスがあるとありえないぐらい怒られる)
受けた時のことを今言語化すると

「何を根拠にそんな感情丸出しで

生きていいと思っているんやろう」


になるという箇所。

あ〜〜私が感じていたけど、言葉に出来なかったことが
ずばり表現されていると頷かずにはおれなかった。
この箇所にこんなに響くのは読者の中でも私ぐらい?

でも、周りにいませんか?こういう人。

あと、
「ぬるい会社は大抵のことは我慢できる」
「でもいいや、ぬるくしてもらってるし」って。

これにも納得。
日本にもまだまだ、いや最近は増えているように思える
「やたらに厳しく社員をこき使う会社」の上層部の人達は多分、
厳しくしな甘えが出て社会人として成長できない、とか
緊張感を保つことで社員の意気をあげると思っているんかも
しれないけど、厳しくすればよいってものじゃないことわかっているのか?
人は厳しくされればされるほど、反感を覚えたり、負の感情を抱くと思う。
逆に、ぬるくされると、人間の持つ真面目さがブレーキになって
ちゃんとしようと思うようになるんではないか?と私は思う。
こんなにぬるくしてもらってるんやから、
仕事ぐらいはちゃんとしようというふうに。
(まあ、そのぬるさに甘えて、だらける人もいると思うけど)

彼女はパワハラを受け始めた3ヶ月後に退職し、ハローワークに通い、
2社目(天満にあるらしい)の会社で10年働き、芥川賞から2、3年目の今年、
二足のわらじを履く事に限界を感じ
ついに退職して大阪のどこかで小説家として活動している。
芥川賞なんて受賞したら一生作家としては安泰と思うけど、
彼女は「パートで働きたい」とか
「次就職する時のために資格を取ろうと思う」
「ずーとOLでいたかった」
「将来は不安」とか言っている。

なんかそれが微笑ましくて、
なぜか安心してしまう。
安定はそんな簡単に手に入るものじゃないねん、というふうに。

それにしてもこの本にこれほど共感を覚える私の日常って
どうなんやろう?とふと思ったりもするのでした。



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